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井戸村 泰宏; 伊奈 拓也*; 真弓 明恵; 山田 進; 松本 和也*; 朝比 祐一*; 今村 俊幸*
no journal, ,
本研究ではオリジナルの省通信一般化最小残差(CA-GMRES)法と同じ省通信特性を維持しつつ計算量とメモリーアクセスを30%削減する修正CA-GMRES法を提案する。より高い演算密度、かつ、より少ない通信量と計算量という演算特性はメモリ帯域幅と通信帯域幅が制限される将来のエクサスケール計算機に対して有望な特徴である。修正CA-GMRES法をジャイロ運動論的トロイダル5次元オイラーコードGT5Dの陰解法ソルバにおける大規模非対称行列に適用し、Oakforest-PACS(KNL)において性能評価を行った。数値実験結果から、一般化共役残差法と比べて、演算カーネルは1.5倍高速化され、1,280ノード利用時のデータ縮約通信コストは全体コストの12.5%から1%に削減されることが示された。
真弓 明恵; 井戸村 泰宏; 伊奈 拓也*; 山田 進; 今村 俊幸*
no journal, ,
多相CFDコードJUPITERにおける圧力ポアソン方程式のような悪条件問題に省通信共役勾配(CA-CG)法を適用する上で収束特性の向上が必要となっている。CA-CG法では省通信ステップ数を増やすことでより多くの通信を削減できるが、数値誤差に対するロバースト性が悪化する。この問題を解決するために、チェビシェフ基底CG(CBCG)法をJUPITERに適用する。
小野寺 直幸; 井戸村 泰宏
no journal, ,
原子力安全保障の観点から、放射性物質の環境動態のリアルタイムシミュレーションが非常に重要である。本研究ではAMR法を用いた格子ボルツマン法に基づくCFDコードを開発した。計算コードは、最新のPascal GPUアーキテクチャで高性能を達成するように最適化されるとともに、テンポラルブロッキング法を導入することによって、MPI通信の通信量の削減に成功した。
稲垣 厚至*; 小野寺 直幸; 神田 学*; 青木 尊之*
no journal, ,
都市大気環境はマルチスケールの現象であるため、高解像度および広域の計算を実施する必要がある。本研究では、GPUスーパーコンピュータであるTSUBAMEを用いたラージエディ・シミュレーション手法を用いて都市大気境界層を解析することを実現した。統計量として、都市キャノピー内の値を比較することで、解析手法の妥当性を示す。
下川辺 隆史*; 青木 尊之*; 小野寺 直幸
no journal, ,
近年、複数GPU計算において、物理現象に格子解像度を適合させる計算手法が求められている。適合細分化格子(AMR)法は、それらを実現できる有効な手法である。しかしながら、GPU計算において、AMR法の実装および最適化は複雑である。本研究では、CUDAおよびC++言語を用いることで、GPU計算においてAMR法を効率的に開発可能な環境を構築した。本ライブラリを用いることで、プログラマは直交格子上のシンプルな関数を記述するだけで、GPUを利用するAMR法を開発することが可能となる。